トイレの水を流すと大きな音がする場合、多くの人は「使えるから大丈夫」と思い、そのまま放置してしまうことがあります。しかし、異音が続くのには必ず原因があり、放置することでトイレの故障や水道設備の劣化につながることがあります。今回は、トイレの異音を放置した場合に発生するリスクと、その対策について詳しく解説します。 まず、 水道設備の劣化が早まる というリスクがあります。トイレの給水管や排水管は、長期間使い続けることで少しずつ摩耗していきますが、異音が発生しているということは、すでにどこかに負荷がかかっている可能性が高いです。例えば、 ウォーターハンマー（給水管内の水圧変動による衝撃）が原因であれば、そのまま使い続けると配管が損傷し、水漏れや破損につながることがあります。 次に、トイレの排水機能が低下する 可能性もあります。トイレを流したときに「ゴボゴボ」といった音がする場合、排水管の中で空気の流れが悪くなっている可能性があります。この状態を放置すると、排水管が詰まりやすくなり、最終的には水が流れなくなることもあります。特に、 異物の蓄積によって排水の流れが悪くなっている場合は、完全な詰まりを引き起こす前に早めに対応することが重要です。 また、水道代が無駄に上がる 可能性もあります。異音の原因がタンク内のボールタップの劣化や給水バルブの異常だった場合、水が通常よりも多く流れてしまうことがあります。気づかないうちに水道の使用量が増え、毎月の水道代が高くなる原因になります。このような場合は、タンクの中の部品を交換することで解決できることが多いので、早めに点検してみましょう。 さらに、異音が建物全体に影響を及ぼすこともあります。特にマンションやアパートでは、トイレの給水や排水の振動が壁や床を通じて響くことがあります。これにより、他の部屋や階下の住人に迷惑をかけることもあります。トイレの音が響きやすい場合は、防音シートを活用したり、配管の固定を強化したりすることで音の伝わりを軽減できます。