水道の蛇口からポタポタと水が漏れると、水道代が無駄になるだけでなく、放置すると悪化する可能性があります。一般的にはパッキンの劣化が原因と考えられがちですが、実はそれ以外にもさまざまな原因が考えられます。今回は、水道のポタポタ水漏れが発生する意外な原因と、それに対する対処法を詳しく解説します。 まず、水漏れの原因として意外と見落とされがちなのが 水圧の変化 です。家庭の水道は通常、一定の水圧がかかるように調整されていますが、地域によっては水道の使用状況に応じて水圧が変動することがあります。特に、夜間や早朝など水の使用が少ない時間帯に水圧が上昇し、その影響で蛇口のバルブ部分が押され、水がポタポタと漏れることがあります。この場合、水道会社や自治体に相談し、水圧の調整について確認するとよいでしょう。また、水圧調整弁を取り付けることで、水漏れを防ぐことができる場合もあります。 次に、 蛇口内部のスプリング(バネ)の劣化 も水漏れの原因になります。蛇口のハンドル内部には、開閉をスムーズに行うためのスプリングが組み込まれていることがあります。長年使用していると、このスプリングが弱くなり、蛇口をしっかり閉めても水が止まらなくなることがあります。スプリングは交換が可能な部品なので、蛇口を分解して新しいスプリングに交換することで、水漏れが解消される場合があります。 また、 蛇口のカートリッジの劣化 も見落とされがちな原因のひとつです。特に、シングルレバータイプの蛇口では、内部にカートリッジと呼ばれるセラミック製の部品が組み込まれています。このカートリッジが摩耗すると、レバーを閉めても完全に水を止めることができなくなり、ポタポタと水漏れが続くことがあります。カートリッジはメーカーごとに異なるため、蛇口の型番を確認し、適合する部品に交換することが必要です。 さらに、 ゴミや異物の詰まり も水漏れを引き起こすことがあります。水道の配管内に微細なゴミや砂が混入すると、蛇口の内部に付着し、完全に水を遮断できなくなることがあります。この場合、蛇口のフィルター(ストレーナー)を取り外して掃除し、水を流して異物を取り除くことで改善することがあります。
水道のポタポタ水漏れが発生する意外な原因と対処法