金庫を選ぶ際、何を基準にすれば良いのか悩む方は少なくありません。せっかく購入するなら、後悔しない金庫を選びたいですよね。この記事では、金庫のプロが、家庭用から業務用まで、用途別におすすめの金庫を徹底的に解説します。まず、金庫を選ぶ上で最も重要なのは「何を」「どれくらいの量」保管したいのかを明確にすることです。現金、宝石、貴金属、重要書類、デジタルデータなど、保管する物の種類によって必要な機能やサイズが異なります。家庭用金庫の場合、主に貴重品や個人情報に関わる書類を保管することが多いため、小型で耐火性能の高い金庫がおすすめです。火災から貴重品を守ることはもちろん、プライバシー保護の観点からも重要です。業務用金庫の場合は、売上金や会社の重要書類、顧客情報などを保管することが多いため、中型から大型で、耐火性能に加えて防盗性能も高い金庫が求められます。窃盗犯による破壊行為から金庫を守り、情報漏洩のリスクを最小限に抑える必要があります。次に、金庫の性能を理解することも重要です。金庫には、主に耐火性能、防盗性能、防水性能の3つの性能があります。耐火性能は、火災発生時に金庫内部の温度上昇を抑え、収納物を火災から守る性能です。一般的に、1時間耐火、2時間耐火など、耐火時間が長いほど高性能とされます。家庭用金庫であれば1時間耐火、業務用金庫であれば2時間耐火を目安に選ぶと良いでしょう。防盗性能は、窃盗犯による破壊行為から金庫を守る性能です。バールやドリルなどの工具を使った破壊行為に耐えることができるか、金庫の構造や素材によって性能が異なります。防盗性能が高い金庫は、CPマーク（防犯性能の高い建物部品目録）が付いていることが多いので、参考にすると良いでしょう。防水性能は、水害発生時に金庫内部への水の浸入を防ぎ、収納物を水濡れから守る性能です。近年、ゲリラ豪雨や台風などによる水害が増加しているため、防水性能も重視する方が増えています。JIS規格で防水性能が定められている金庫もあるので、確認しておくと良いでしょう。