水道の蛇口から水がポタポタと漏れるのを「少しだから大丈夫」と思って放置してしまうと、思わぬトラブルを招くことがあります。最初は小さな水漏れでも、時間が経つにつれて悪化し、大掛かりな修理が必要になることもあります。そこで今回は、水道のポタポタ水漏れを放置すると発生するリスクと、それを防ぐための対策について解説します。 まず、最も分かりやすいリスクは 水道料金の増加 です。蛇口から水が少しずつ漏れ続けていると、一日に数リットル、月にすると数百リットルもの水が無駄になります。特に、キッチンや浴室など使用頻度の高い水道で水漏れが続くと、水道代が大きく増えてしまう可能性があります。ポタポタと落ちる水滴の量はわずかでも、長期間放置すれば意外と大きな水の無駄遣いになってしまいます。 次に、水漏れを放置すると カビや水垢の発生 につながることがあります。蛇口の周囲が常に濡れている状態が続くと、湿気がこもりやすくなり、カビや水垢が発生しやすくなります。特に、洗面台やキッチンシンクの周辺では、カビが発生すると見た目が悪くなるだけでなく、掃除が大変になることもあります。 さらに、 蛇口や配管の劣化が進行する というリスクもあります。水が常に漏れ続けていると、蛇口内部の金属部分が水垢や錆びで劣化しやすくなり、最終的には水漏れがひどくなってしまうことがあります。特に、長期間水漏れを放置していると、パッキンやケレップの交換だけでは解決できず、蛇口全体を交換する必要が出てくることもあります。 また、 水漏れが原因で床や家具が傷む ことも考えられます。例えば、キッチンのシンク下や洗面台の下で水漏れが続いていると、収納しているものが濡れてカビが生えたり、木製の床やキャビネットが腐食してしまうことがあります。こうなると、水道の修理だけでなく、床や収納の補修まで必要になり、修理費用が高額になることもあります。 こうしたリスクを防ぐためには、 水漏れを見つけたら早めに対処することが大切です。蛇口のパッキンやケレップの交換は、比較的簡単な作業であり、部品代も安価です。ナットの緩みであれば、自分で締め直すだけで解決することもあります。少しでも水が漏れているのを見つけたら、すぐに点検し、修理するようにしましょう。