お風呂の排水溝が流れにくくなると、すぐに何とかしようと焦ってしまうかもしれません。しかし、誤った対処をすると、かえって詰まりを悪化させたり、排水管を傷めてしまったりすることがあります。ここでは、お風呂の排水溝が流れにくいときにやってはいけないことについて解説します。 まず、やってはいけないのは 無理に水を流し続けること です。水が流れにくい状態のまま勢いよく水を流すと、排水管の奥で詰まりが悪化し、水が完全に流れなくなることがあります。さらに、水が逆流して浴室に溜まってしまう可能性もあるため、詰まりを感じたら無理に水を流さず、適切な対策を講じることが重要です。 次に、 異物を無理に押し込むこと も避けるべきです。例えば、針金や棒を使って排水管の奥の詰まりを押し流そうとすると、異物がさらに奥に押し込まれ、余計に取り除くのが難しくなることがあります。また、無理に力を入れて詰まりを取り除こうとすると、排水管が破損する恐れもあります。 また、 強力な化学薬品を多用すること も注意が必要です。市販のパイプクリーナーは、髪の毛や皮脂汚れを溶かすのに有効ですが、頻繁に使用すると排水管を傷めることがあります。特に、塩素系の薬品を多用すると、排水管の素材によっては劣化が早まることもあるため、月に1回程度の使用にとどめるのが理想です。 また、 ラバーカップ（スッポン）を間違った方法で使用すること も詰まりを悪化させる原因になります。ラバーカップは排水口にしっかり密着させた状態で押し引きすることで効果を発揮しますが、適切に使わないと逆に詰まりを奥に押し込んでしまうことがあります。正しい使い方を守り、ゆっくりと圧力をかけながら作業を行いましょう。 最後に、 詰まりの原因を確認せずに業者を呼ぶこと も避けるべきです。軽度の詰まりであれば、自分で対処できる場合が多いため、まずは髪の毛やゴミを取り除き、熱湯や重曹とクエン酸を使った掃除を試してみるのが良いでしょう。それでも解決しない場合に、業者への依頼を検討するのが賢明です。 お風呂の排水溝の詰まりを解消するためには、正しい方法で対処することが重要です。焦らず、適切な手順で詰まりを取り除くことで、トラブルを最小限に抑えることができます。